首イボができる原因と治療法
首筋や胸元に肌色や茶色のポツポツができ、日が経つとともに増えてきている気がする…
暖かくなり、薄着になると目立ってはずかしい。
取る方法はないかな?
そんなふうに悩んでいらっしゃる方は案外多いようです。
30代、40代の頃になると好発する肌色や茶色の小さなできもののようなもの。
今回は、この首周辺のポツポツの正体と治療の方法についてみていきます。
目次
首イボとは?
首筋をはじめとして肩周りや胸元にできる小さな疣贅(いぼ)は総じて首イボと呼ばれます。
肌の色と同色、もしくは茶褐色で、触れた感じは柔らかいです。
特に痒みを感じることや、痛いということはなく、他人にうつることもありません。
首イボの原因
「加齢による肌の老化」「摩擦による刺激」この2点が首イボのできる原因だと考えられています。
首や胸元は上半身の他の部位と比べ露出が多く、1年を通じて紫外線のダメージを受けやすいことも、肌の老化につながる原因の1つと言えます。
また、服の襟やスカーフ、マフラー、ネックレス、かばんのショルダーストラップなどの摩擦により刺激を受けやすい部位です。
首イボのできやすさには、体質や遺伝も関係しているようです。
首イボの種類
首イボは種類によって大きさや症状が異なります。
どのような種類があるのかについて確認していきましょう。
アクロコルドン
大きさが1、2mm程度で、色は肌色や茶褐色。
触れるとポツポツとした感触がありますが、盛り上がりが少なく、指でつまむことができないものです。
スキンタッグ
色はアクロコルドンと同様、肌色や茶褐色で、大きさは1~4mm程度です。
触れると飛び出ているような感触があり、指でつまめそうなものです。
軟性線維腫
色はほかの首イボと同様ですが、大きさが5mmを超え1cm程になることもあります。
他の首イボのように、いくつもできるのではなく、単体でできることがほとんどです。
首イボは自分で取れる?治療法について
首イボの治療は、小さいスキンタッグであれば、自分で除去することも可能です。
医療機関での治療は、イボの大きさや種類により複数の方法から選択することになります。
その場合、治療の方法によって費用・回数・期間・治療後の経過がそれぞれ異なります。
ここでは、首イボの治療方法の種類や特徴について詳しくみていきます。
小型のイボの治療法
小型のイボの治療は自分でハサミを使い切り取ることもできますが、皮膚科などの医療機関で治療を受けるほうが安全です。
医療機関の治療でも液体窒素を用いた冷凍方法と
レーザーに分かれます。
それぞれについて確認していきましょう。
自分でハサミを使い切り取る
しっかりと消毒したハサミを使い、自分で首イボを切り取る方法です。
指でつまめそうなスキンタッグの治療に向いています。
使用するハサミの衛生の徹底とハサミを入れる深さには注意が必要です。
液体窒素を用いた冷凍療法
医療機関(主に皮膚科)で受けられる治療法です。
-196℃の液体に漬けたピンセットや綿棒などで、首イボの部分の皮膚を急激に冷やし、皮膚の浅い部分の細胞を破壊する方法です。
治療を受け1週間程度で首イボの部分が黒っぽいかさぶたになります。
おおよそ2週間でかさぶたが取れ、治療完了となります。
かさぶたが取れるまでの間、目立つ状態になるため、人に見られたくない場合は、治療の時期に注意が必要です。
また、治療後に色素沈着を起こし、シミになることがあります。
1回の治療では首イボを除去することは難しく、複数回の治療が必要になることが多いです。
レーザー
こちらも医療機関で受けることができる治療法です。
水分に反応して強い熱エネルギーを発生させるレーザーを首イボ部分に照射し、細胞の水分を瞬時に蒸発させ、皮膚を削り、首イボを除去します。
治療したい部分のみへの照射が可能で、周辺の組織に影響しないため熱によるダメージも少なく、1回のみの治療で完了することがほとんどです。
照射時には痛みを伴いますが、施術前に局所麻酔注射などの麻酔を使用するクリニックもあり、痛みを感じることなく施術を受けられ、痛みに弱い方にもおすすめできる治療法です。
照射後しばらくはテープを貼るなどのケアを行い、患部の露出をひかえ、紫外線に注意します。
1~2週間でかさぶたができ、自然に取れていきます。
その後、色素沈着や赤みが出る場合がありますが、多くは2、3ヶ月で消えていきます。
大型のイボの治療法
大型のイボの治療には手術とレーザーによる除去に分けられます。
手術
直径1cmを超えるような大きなイボの場合、医療機関での外科手術によって除去します。
メスで首イボ周囲の皮膚を切開し、首イボを除去して縫合します。
手術前に局所麻酔をし、痛みを抑え切開します。
手術にかかる時間はおよそ15分~20分程度です。
多くの場合、一度の手術で再発なく完治が可能となっています。
術後、7日程度で抜糸を行ったあとは、徐々に手術痕が目立たなくなっていきます。
しかし完治後も縫合痕が目立つ可能性、縫合した部位の炎症、感染、ケロイド化の恐れがあり、術後も医師による定期的な経過観察が必要です。
レーザー
大型のイボについても、レーザーを照射しての治療が可能です。
イボの根本にレーザーを照射し焼き切ります。
メスを使用しないため、手術に比べ出血が少なく、多くの場合1回の照射で治療が完了します。
その他の治療法
首イボの大きさに関わらず、ヨクイニンという漢方薬を服用する治療法、首イボが取れるとされるクリームや塗り薬を使用するという方法があります。
ヨクイニンやピーリング成分の入ったクリームや塗り薬が医師から処方されるケースもありますが、エビデンスに乏しく、採用している医療機関は少なくなっています。
また、市販されているもので、キョウニンオイルという成分が含まれているオイルがあります。
新陳代謝を促し首イボを改善すると言われていますが、クリニックで受けるレーザーや手術のような劇的な改善はみられないようです。
おすすめの治療法について
治療法それぞれにメリット・デメリットがありますが、小さなイボから1cm程度に渡る大きさの首イボにまで対応でき、短い時間で効果のあるレーザーでの治療をおすすめします。
治療後の傷跡が心配な方も、レーザーを使用することで傷跡を残すことなく首イボの除去が可能です。
池袋サンシャイン美容外科では、最新鋭の医療用レーザー機を使用し、5mm程度であれば5分ほどの照射でイボ除去が可能です。
イボやホクロの除去に定評のある美容外科医歴20年以上のベテラン医師の診療で、安心して首イボ除去をすることができます。
首イボが気になる方はぜひ一度、池袋サンシャイン美容外科でカウンセリングを受けられてみて下さい。
まとめ
今回は、首イボができる原因や種類、治療法についてお伝えしました。
首イボで悩んでいる方はぜひ今回の記事を参考に、治療を始められてみて下さい。
首イボは今回ご紹介した非ウイルス性のイボ以外に、ヒトパピローマウイルスによるウイルス性のイボがあります。
状態によっては早急な治療や切除が必要なことも…。
ただのイボだと放っておいて大変なことになってしまう前に、ぜひ一度信頼できるクリニックで医師のアドバイスを聞いてみて下さいね。