なぜリストカットはやめられないのか?対処方法も紹介!
リスカットをしてしまう理由は人それぞれですが、その行為に及んでしまうからには、目を逸らせない問題がそこに存在しているということです。
しかし、人の心の中は外部から確認できませんし、リストカットを繰り返す人が何らかのSOSを発信していたとしても、それを的確に受け止めることは難しいでしょう。
それでは、リストカットを繰り返す人が身近に存在する場合の対処方法や、ご自身がリストカットに苦しむ場合の対処方法についてご紹介していきます。
目次
リストカットの意味とは
リストカットとは、刃物などで手首や腕を傷つける自傷行為をいい、特に10代、20代という若い年代の方に多く見られるといわれています。
ではなぜ、このような行為を繰り返してしまうのでしょうか。
その背景には、リストカットを繰り返す本人にしかわからない辛い原因が隠されているのです。
人間関係のトラブル
学校や職場などでの人間関係に悩み、その辛い状況からなんとか抜け出したいという思いが、リストカットとして表面化することがあります。
たとえば、学校や職場の雰囲気に馴染めず他人と話しすらできない、無視されているような気がするなど、他人からすると些細とも思える状況がリストカットのきっかけになることがあるのです。
自分は周囲から認められていないと思い込む
決してそのようなことはないのに、「自分はダメな人間なんだ。だから周囲が認めてくれない」「どんなに努力しても自分にはできないのだ」などと思い込むことが自己否定につながり、リストカットの引き金になることがあります。
特に生真面目な頑張り屋さんほど、何かのきっかけでこのような考えを抱きやすいといわれています。
これらがリストカットで最も多い理由だといわれています。
特に10代や20代前半の若い世代の方の場合は感受性が豊かで、傍から見てたいしたことではないということでも、本人にとっては大問題であることも少なくありません。
そして、我慢に我慢を重ねてそれがついに爆発したとき、リストカットとして表面化されるのです。
ストレスのはけ口としてリストカットする
ストレスに耐えられないからリストカットするというのは、確かに間違いでありません。しかし、ストレスのはけ口としてりリストカットという手段を選び、リストカットして気持ちをリセットしていることもあります。
気分が晴れるからリストカットしてしまうのです。
身近な人がリストカットしてしまうとき、あなたにできることとは
リストカットの理由はひとつではありません。
しかし、いかなる理由であっても、リストカットというショッキングな行為に走るからには、心のどこかで手を差し伸べてくれる人が現れるのを待っているということなのです。
つまり、リストカットをしている人が身近にいた場合には、まずはその人の心に寄り添うことが何よりも大切だということです。
では、具体的にどのような行動を取るべきなのでしょうか。
まずは寄り添う気持ちと態度が大切
まず、リストカットを目の当たりにしても騒いだり叱ったりしないことです。
また、傷が痛々しく見えるからといって、本人が望んでいないのに無理に傷の手当てをしようとするのも良くありません。そのようなことをしたら、リストカットした本人は「また他人に迷惑をかけてしまった」などと感じ、自己嫌悪に陥るリスクが高まるからです。
そのようなことをするのではなく、リストカットしている人に対しては、まずさりげなく話を聞く態度で接しましょう。
話を聞いてあげる姿勢を保つ
リストカットは心の傷がそのまま表面に現れてきたものであるため、本人はなかなか心を開いてくれないかもしれません。
しかし、話を聞いてくれる人がいるのといないのとでは雲泥の差で、はじめは心を開けなかった人でも、徐々に自分に寄り添ってくれる人に対して心を開けるようになることがあるのです。
大切なことは、「リストカットをやめさせよう」と考えるのではなく、「なぜリストカットという行為に及んでしまうのか」という部分に着目し、本人の心の負担をいかにして軽くするのか、という部分です。
リストカットやめたい、どうしたらいいのか?
誰にもわかってもらえないで心が行き詰まり、ますますリストカットしたくなってしまう。これが今現在のあなたなのではないでしょうか。
しかし、全てが敵と思っていた世間でも、必ずあなたの気持を理解してくれる人はいます。
今あなたがすべきこと、それは、
- ・家族や友人の中で、最もあなたが信頼を寄せている人に話を聞いてもらう
- ・頭に中が一杯になってしまったときには、一人で解決しようとせず、信頼できる人に相談し、一緒に解決の糸口を見つけてもらう
です。
辛いかもしれませんが、まずはこれらのいずれかを実践してみてください。リストカット跡をわざわざその人に見せる必要はありませんので、現在のあなたの心の中にあるモヤモヤをいったんその人の前で吐き出してみましょう。
思い込みを取っ払うと心が軽くなる
以上のことを行うだけで、ずいぶん心が軽くなるかもしれません。
「どうせわかってくれない」というのはあなたの思い込みで、全てを吐き出したら、その人は思っていた以上にあなたを理解してくれるかもしれません。
そしてもうひとつ、大切なことがあります。
どのような状況のときにリストカットしたくなるか分析する
それは、「どのような状況のときにリストカットしたくなるのか」「誰に会ったあとに最もリストカットしたくなるのか」という点についてゆっくり考えてみるということです。
それを思い出すと、また無性に悔しい思いや激しい感情が湧きあがってきてリストカットしたくなるかもしれません。しかし、その状況や人物を特定できれば、それらをできるだけ避けることでリストカットの回数を減らせる可能性が高くなるのです。
すぐにやめることを目標にするのではなくいろいろ試すことが大切
スパッとリストカットをやめると自分を追い込む必要はなく、あれこれ試してみてリストカットしたとしても、決して自分を責めてはいけません。
それよりも、まずは誰かに相談する、原因を特定するなどの行動ができた自分自身を褒めてあげることです。
道のりは長いかもしれませんが、自分を褒めてあげることができれば、それもまた解決に一歩近づいているということなのです。
まとめ
リストカットは心の悲鳴がそのまま表面化して起こります。そして、リストカットしてしまう方の多くは、その悲鳴が誰にも届かず一人で苦しんでいるのです。
つまり、リストカットを理解してその原因についても理解できる人に出会えば、リストカットする方の心の傷が少しずつ癒えて解放に向かうでしょう。
リストカットを繰り返す人が身近にいる方は、いきなりその理由を本人に尋ねるのではなく、寄り添ってあげるところから始めましょう。
また、ご自身のリストカットをやめたいという方は、一人で悩まずに、誰か一人でかまいませんので、最も信頼できる人の前であなたの心中にあるものを全て吐き出してしまいましょう。
これだけでも一歩前に踏み出したことになり、心がずいぶん軽くなるでしょう。
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