水疱瘡の跡ってどれくらいで消える?跡を綺麗に治すための方法をご紹介!
水疱瘡(みずぼうそう)とは、かゆみのある特徴的な発疹が現れる感染症の一つです。
発疹は小さな斑点で、盛り上がったり、水ぶくれを生成したり、かさぶたができたりします。
水疱瘡はほとんどが小児に起こりますが、大人になってから水疱瘡の跡に気がついた人もいらっしゃるのではないでしょうか。
水疱瘡の跡は、残ると治癒に苦労するケースが多いため、跡そのものを作らないような工夫をする必要があります。
目次
水疱瘡の後が残ってしまう原因
水疱瘡の跡が残る原因は、発疹によるかゆみで患部を掻いて水ぶくれを潰してしまうことが主です。
水ぶくれが潰れたことによって起こる炎症が真皮までに及ぶと、傷を修復できた部分とできなかった部分との差でデコボコとした跡になります。
また、水疱瘡の跡は表面がデコボコするだけではなく、色素沈着も発生する可能性があります。
肌は刺激を感じるとメラニン色素を生成して肌を守ろうとする防御機能があるためです。
通常は肌のターンオーバーにより、メラニン色素は皮膚の外側へ排出され、次第に消えることがほとんどですが、紫外線を浴び続けたり、ターンオーバーが正常に行われない場合は、そのまま色素沈着となって残り、治療に苦労することがあります。
水疱瘡の跡を残さないためには?
水疱瘡の跡を残さないためには、適切な事前予防をすることが大切になります。
以下の対策をチェックして、綺麗に水疱瘡を治しましょう。
かゆくても掻かない
水疱瘡の主な症状は、発疹によるかゆみです。
水ぶくれを掻いて潰してしまうと、水ぶくれに含まれている細菌が飛び散って二次感染を起こす原因となります。
また、傷が化膿してとびひになるなど、症状が悪化する可能性があります。
爪を短く切ることや、患部を冷やすなどなるべく水ぶくれを潰さないよう心がけましょう。
湯船に入らない
湯船には、浴槽や体に付着していた細菌など、たくさんの感染源が存在しています。
発疹が出て間もない傷は患部が守られておらず、湯船に入ると細菌に触れてしまうのです。
また、体が温まり熱を帯びるとかゆみが増します。
ですので、かさぶたが出来て患部が守られるまでの入浴は、ぬるめのシャワーのみで済ませましょう。
日焼け対策をする
炎症が起きたことで、水疱瘡の跡は皮膚が薄くなっています。
薄い部分の皮膚は、日光に含まれる紫外線に当たると色素沈着を起こしやすくなります。
色素沈着を防ぐためには以下のような日焼け対策が効果的です。
- ・つばの広い帽子をかぶって跡を守る
- ・日傘をさす
- ・跡が残っているところには日焼け止めクリームを塗る
(日焼け防止効果があるのはSPF15以上とされているものだけであるため注意)
極力早く治療する
水疱瘡らしい症状を確認したら、まずは病院へ行きましょう。
水疱瘡の治療に使われる抗ウイルス剤は、飲み始めの時期が早いほど効果を得やすくなります。
また、治療薬と一緒に処方されるかゆみ止めの軟膏を使うことでかきむしるリスクが減り、より跡が残りにくくなります。
水ぶくれがもし細菌に感染したとしても早急に対処ができます。
ですので、水疱瘡かなと思ったら、すぐに病院に行きましょう。
もし跡が残ってしまったときの対処法
既に炎症が治まって跡だけが残ってしまったときはどうしたらいいのでしょうか?
色素沈着や凸凹とした跡になってしまった場合は塗り薬などで治すことは難しく、美容外科などでの傷跡治療が中心になります。
手術
手術は大きく二つに分けられ、切除法と植皮術があります。
切除法
切除法は、幅の広い傷跡や凸凹している傷跡を切り取って縫い合わせる手術です。
手術には局所麻酔を使用します。
手術時間は短く10分程度に収まります。
切開・縫合をするため1週間後に抜糸を行う必要があります。
切開後の手術跡は半年後にわかりにくくことがほとんどです。
費用は傷跡の大きさによって変わり、1cmにつき5万円とされている病院もあります。
植皮術
植皮とは、皮膚移植のことを指します。
身体の他部位から皮膚を採取して、皮膚が足りていない部位に移植することです。
移植した皮膚は約1週間程度で生着します。
この方法が水疱瘡の傷跡修正として使われることはほとんどありませんが、炎症があまりもひどい場合にのみ使われることがあります。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは主にTCA(トリクロロ酢酸)という腐食性を持つ物質が含まれた薬剤を肌に塗って行われます。
TCAを使用し残ってしまった跡をあえて傷つけ、ケガや病気を治す自然治癒力を働かせることにより皮膚のデコボコを改善させます。
費用は跡の大きさ・数によって異なり、1か所あたり2000円前後としている病院もあります。
ケミカルピーリングは跡が薄まるまで反復して行う必要があります。
TCAによって傷つけられた皮膚を治すために、2週間~3週間の間隔をあけて通院します。
治療回数は数回~10回程度が目安とされています。
レーザー治療
レーザー照射で行う治療です。
クレーター状にデコボコした跡にレーザーを当てて皮膚に極小の穴を開けます。
このことによりケガや病気を治す自然治癒力が働いて皮膚のデコボコが改善する仕組みです。
費用は大きさや数によって異なり、1回あたり35000円とされている病院もあります。
月に1度のペースで5回の照射が目安とされています。
手術やケミカルピーリングは大きな効果が期待できる反面、体への負担も大きいのがデメリットです。
手術は、水疱瘡の傷はなくなりますが切開した傷が残ります。
ケミカルピーリングは1箇所2000円~とレーザー治療に比べてお得ですが、皮膚への刺激が強く、治療箇所が激しく皮剥けすることもあります。
対してレーザー治療は、体への負担をより少なく水疱瘡のデコボコとした跡を改善することができます。
まずは病院で傷跡の状態を診てもらい、その上で自分にあった治療法を選択しましょう。
池袋サンシャイン美容外科のレーザー治療
水疱瘡の跡を改善するにあたりレーザー治療は効果的です。
池袋サンシャイン美容外科では、レーザー治療で一般的に使われているフラクショナルレーザーよりも痛みが劇的に軽減された「スターラックス1540」というレーザー機器での治療を採用しています。
スターラックス1540での治療は、傷跡のデコボコを改善させるだけでなく治療前よりきめ細やかな肌になることが特徴です。
レーザー照射によって格子状に穴を開け、熱を通すことで皮膚の収縮効果が生じます。
同時に皮膚細胞の再構築を行うため、クレーターを軽減することができます。
詳しくはこちらの記事に書かれているので、ぜひこちらの記事も読んでみてください。
まとめ
水疱瘡の跡の治療法は、外科手術・ケミカルピーリング・レーザー治療の大きく三つに分けられます。
より身体への負担を少なく、効果を実感するにはレーザー照射での治療がオススメです。
病院によって使用している機器が違いますので、気になる病院のホームページを確認し、それぞれのメリット・デメリットをよく理解しましょう。