美肌ケアにはトレチノインとハイドロキノン!期待できる効果とは?
肌の角質をとるトレチノイン治療についてご紹介します。ピーリング作用を持つビタミンA誘導体成分で、長くなったターンオーバーの正常化に役立ちます。 また、合わせてハイドロキノンの効果・副作用・経過についても触れていきます。
目次
トレチノインの作用、効用とは?
トレチノインは、ピーリング作用を持つビタミンA誘導体成分で、長くなったターンオーバーの正常化に役立ちます。
それでは、トレチノインの効果についてもう少し詳しくご紹介しましょう。
トレチノインの効果
ピーリングは薬剤の働きによって古くなった角質層を剥がすケアで、さまざまな肌トラブルの改善効果を期待できます。
しわへの効用
小じわの大きな原因、それはターンオーバーの遅れです。
理想的なターンオーバーの周期は28日とされていますが、紫外線などの影響を受け続けるといつの間にか周期が長くなっていることがあります。
すると、古い角質層が何層にも重なってお肌が柔軟性を失い、ちょっとした表情の変化でできた小じわがそのまま定着してしまうことがあるのです。
つまり、トレチノインのピーリング作用で古い角質層を取り除くことが、小じわの予防や改善に役立つということですね。
ニキビへの効用
白ニキビが悪化すると、赤ニキビや黄ニキビとなって毛穴の内部に膿が溜まることがあります。
そしてこの状態になると、毛穴の内部では炎症が起こり、毛穴の周辺組織も大きなダメージを受けてしまいます。
さらに、問題はそこから先です。悪化したニキビは完治させることはできても、目立つニキビ跡が残ってしまいます。
しかし、このような状態でも初期段階でトレチノインによる治療を行うことで、目立たないレベルに回復させることが可能です。
ただし、凸凹としたクレーター状のニキビ跡が残ってしまった場合では、トレチノインだけではなくレーザー治療などが必要になることがありますので、専門医に相談してみると良いでしょう 。
使用上の注意
トレチノインは酸化するため、開封後は冷蔵庫で保管して3カ月以内に使いきる必要があります。
また、トレチノインの強制ピーリング力は大変強く、使用後に炎症やかぶれ、痒みが起こることがありますので、お肌の弱い方は特に注意しなくてはなりません。
トレチノインは4〜8週間の連続使用を1クールとし、その後1カ月間のブランクを空けて使用するという使い方をします。
つまり、肌トラブルが起こってもブランクの1カ月間で修復できる可能性があるというとですが、その間の肌トラブルがあまりにもひどい場合には使用を中止して様子を見る必要があるでしょう。
ハイドロキノンの作用、効用とは?
トレチノインととも美肌づくりに役立つのがハイドロキノンで、この成分はトレチノインとはまた別の作用や効果を期待できます。
ハイドロキノンの効果
ハイドロキノンは”皮膚の漂白剤”ともいわれるほど、高い美白効果を期待できる成分です。
では、ハイドロキノンにはしわ改善効果も期待できるのでしょうか?
しわへの効用
残念ながら、ハイドロキノン自体にはしわ改善効果を期待できません。
それは、ハイドロキノン自体にはピーリング作用がなく、ターンオーバーの促進効果を期待できないからです。
しかし、ピーリング作用を持つトレチノインと併用することによってしわ改善に加えて、美白効果を期待できるでしょう。
また最近では、ハイドロキノン配合の化粧品も数多く販売されていますので、すでにこの成分についてご存じの方は多いかもしれません。
しかし、化粧品に配合されているハイドロキノンの濃度は医薬品よりも低いため、より高い美白効果を狙いたいのなら美容外科での処方してもらうという方法がおすすめです。
当院では、主に、色素沈着軽減をしたいお客様に処方しています。
ハイドロキノンもまた、トレチノインと同様に連続使用することができず、4〜8週間の連続使用を1クールとし、その後1カ月間のブランクを空けて使用するという使い方が基本となります。
ただし、肌質によっては2週間の連続使用を1クールとし、1カ月間のブランクを経て再開することもあります。
肌質やクールについては個人差がありますので、美容外科で処方を受ける際に詳細についての説明をしっかりと受けておくと良いでしょう。
なお、ビタミンC誘導体などの美白成分にはシミ予防効果を期待できますが、できているシミ改善効果はあまり期待できません。
一方のハイドロキノンではできているシミ改善効果も期待できるという特徴がありますので、化粧品でシミがなかなか薄くならないという方におすすめできるのがハイドロキノンと言えそうです。
トレチノイン、ハイドロキノンの併用がおすすめ
上記でも述べていますが、トレチノインとハイドロキノンはセットで使用することにより、しわ改善効果や美白効果をより一層実感することができます。
では、これらの成分はどのような症状に対して有効なのでしょうか?
有効な症状の紹介
トレチノインのピーリング作用は、ターンオーバーの遅れによるしわ改善に対する効果を期待でき、ニキビ跡の場合では、ニキビが潰れたあとの赤みや茶色い色素沈着の改善効果を期待できるでしょう。
また、ターンオーバーの周期が長引くと、それによって表皮のごわつきが気になることがあります。
このような状態もまた、トレチノインで改善を目指すことができます。
ハイドロキノンに関しては、すでにできているシミのメラニン色素還元効果を期待できますので、他の化粧品成分で改善が見られなかったシミに対する改善効果も見込めるでしょう。
具体的には、紫外線による老人性色素斑やニキビ跡の色素沈着、肝斑の改善に役立ちます。
効果のない症状
クレーター状になったニキビ跡の場合では、トレチノインによるピーリングを重ねて行っても思うような効果を期待できません。
それは、クレーター状のニキビ跡は毛穴の周囲にコラーゲン細胞が増殖し、その部分が盛り上がってしまっているからです。
このような状態は美容外科での別の治療が必要になることがありますので、まずはカウンセリングで医師に相談してみると良いでしょう。
また、トレチノインは浅い小じわ改善効果は期待できますが、真皮層にまで到達している深いしわ改善効果を期待することは難しいでしょう。
このように深いしわには、ケミカルピーリングやフォトフェイシャルといった専門的な治療が適していますので、この場合でもひとまず医師に相談してみることをおすすめします。
そしてもうひとつ、生まれつきのアザはハイドロキノンでは改善することが難しいと考えられますので、医師に相談して別の治療を検討してみると良いでしょう。
使用上の注意事項
それでは、トレチノインとハイドロキノンの使い方について説明します。
正しい使用上の手順
トレチノインとハイドロキノンをセットで使用する場合には、まずトレチノインをお肌に伸ばし、表面が乾いたらハイドロキノンを上から伸ばすという使い方をします。
使用する分量については医師から指示がありますので、それをきちんと守るように注意しましょう。
注意点
ハイドロキノンは紫外線の影響を受けやすく、日中に使用するとその部分のシミが濃くなってしまうことがあります。
ハイドロキノンを顔や手などの露出する部分に使用するのなら、夜のケアだけに留めておきましょう。
治療中のスキンケアについて
トレチノインで炎症やかぶれが起こった場合では、一時的にトレチノインの使用を中止して、ハイドロキノンだけを使用しましょう。
また、ハイドロキノンだけでもお肌への刺激が強いと感じた場合では、トレチノインの作用によってターンオーバーが早まりすぎている可能性が考えられます。
つまり、バリア機能が弱まっている可能性があるということですので、この場合ではハイドロキノンの使用も一時的に中止して、セラミドなどの保湿成分でケアをしておきましょう。
池袋サンシャイン美容外科では
トレチノインやハイドロキノンを高濃度で配合しているクリームは美容外科で処方してもらえますので、まずはカウンセリングを受けてみましょう。
当院は、美容医療全般の取り扱いがある美容外科です。医療用トレチノインクリームと医療用ハイドロキノンクリームの処方を1カ月分単位で行います。
どの治療も良心的な価格でご提供しています。経済的な負担を最低限に抑えながら、まずは気軽に美容医療を受けてみてくださいね。
価格
医療用トレチノインクリーム | 1ヶ月分 | 5,476円 |
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医療用ハイドロキノンクリーム | 1ヶ月分 | 4,524円 |
また当院では、トレチノインやハイドロキノンだけではなく、高濃度ビタミンCローションや高濃度プラセンタローション、高濃度プラセンタクリームなどの取り扱いもあります。
特にエイジングケアを行いた方にはプラセンタがおすすめできますので、ご興味がある方はこれらの使用についても検討してみてはいかがでしょうか。
カウンセリングはすべて予約制となっていますので、あらかじめサイトまたは電話で事前予約を入れてくださいね。