火傷やリストカットの傷跡に市販薬は効果なし!?おすすめの治療法をご紹介
やけどやリストカット、手術などが原因で傷跡ができてしまうと、見た目がよくないだけでなく、ケガをしたときのつらい思い出や、暗い過去を思い出すことにもつながりかねません。
そのような傷跡は、市販薬や処方薬で消すことが可能なのでしょうか。
今回の記事では、市販薬と処方薬の違いや、クリニックでの傷跡の治療法などについてご紹介します。
目次
やけどの傷跡を消す市販薬に効果はある?効果や違いについて
そのような傷跡に対して、市販薬は有効なのでしょうか。
また、病院で処方される治療薬とはどんな違いがあるのでしょう。
そもそも傷跡(やけど跡)が残ってしまう原因について
やけどの傷跡を消す市販薬や処方薬についてご紹介する前に、そもそもなぜ傷跡ややけど跡ができてしまうのか、そのメカニズムについて知っておきましょう。
・炎症反応期
傷を負ったりやけどしたりすると、患部に痛みが生じることとなりますが、その時期のことを炎症反応期と呼んでいます。
炎症は5大兆候と呼ばれる兆候をともないますが、その5つとは「発赤(ほっせき)」「腫脹(しゅちょう)」「疼痛(とうつう)」「熱感(ねつかん)」「機能障害(きのうしょうがい)」です。
炎症を起こした場所には腫れがみられ、赤くなって熱を持ちます。
さらにうずくようなズキズキとした痛み(疼痛)が現れ、傷ややけどの場所によっては関節を動かすのに支障が生じます。
傷ややけどができると、その場所を修復しようとして、多核白血球やリンパ球、単核球などが集まってきます。
つまり、炎症というのは治癒反応の一種ともとらえることが可能なのです。
・肉芽形成期
傷を負ったりやけどしたりすると、第一期でもある炎症反応期がおよそ4、5日続きます。
その後、肉芽形成期を迎えることとなります。
傷を治す過程でもっとも重要な働きをするのが、先述した単核球です。
単核球がマクロファージへと変化することで、傷跡を治すためのコラーゲンが生成されます。
コラーゲンは線維芽細胞と毛細血管との共同作業によって、肉芽組織を形成します。
肉芽組織は徐々に真皮に近い状態へと変化しますが、そのことを瘢痕組織(盛り上がったような傷跡)と呼んでいます。
・安定期
1週間から2週間ほど続く肉芽形成期を経て、傷跡は安定期を迎えます。
安定期に入るとコラーゲンの産生量が減少し、見た目上の変化には乏しくなります。
ただ、この時期に皮膚にとって良い成分であるビタミンCなどを積極的に摂取することで、傷跡を少しでも目立たなくさせることが期待できます。
市販薬の効果について
傷跡ややけどに用いられる市販薬には、次のような効果が期待されています。
・痛みやかゆみを抑える
傷を負ったりやけどしたりすると、その修復過程で痛みやかゆみが生じることも珍しくありません。
市販薬には、そのような症状を抑える効果があります。
・殺菌
市販薬の中には、殺菌作用を持つ薬もあります。
傷口ややけどの跡に対する細菌感染を予防し、二次的な障害を防ぐ意味合いがあります。
・傷跡を残りにくくする
市販の塗り薬の中には、皮膚の修復を促し、傷跡を残りにくくする効果が期待されているものもあります。
ただし、傷を負ったりやけどをしたりした場合、よほど軽い症状であれば別ですが、傷跡が完全になくなることはありません。
なぜなら、ケガややけどの治癒過程でできる瘢痕組織は、傷を治すためにできるものだからです。
そのため、傷跡を消すのではなく、なるべく目立たなくさせるという発想が重要となります。
病院で処方される薬との違い
病院でも傷ややけどに対する治療薬を処方していますが、成分でみると市販薬とそれほど異なりません。
ただ、成分の含有量に違いがあります。
やけどやリストカット、手術の傷跡治療はまず形成外科へ
傷跡の治療、修正の方法について
形成外科では、手術跡ややけどの跡、リストカットによる傷跡などの治療をおこなっています。
そこで、どのような治療法があるのかについてご紹介したいと思います。
・レーザー治療
形成外科ではいろいろな治療法で傷跡を目立たなくさせていきますが、池袋サンシャイン美容外科ではレーザー治療に力を入れています。
中でも、リストカットのような浅い傷跡であれば、最新鋭のレーザー治療器であるスターラックス1540を用いることで、リストカット以前のキレイなお肌の状態に戻すことが期待できます。
スターラックスのヘッド部分にはマイクロ単位の小さな穴が開いており、そこからレーザーが照射され、皮膚の内部に目に見えないほどの小さな穴をあけます。
その小さな穴が修復されていく過程で、傷跡が新しい皮膚へと生まれ変わっていくのです。
さらに、治癒過程でビタミンCイオンの導入をおこなうことで、さらにキレイな仕上がりを実現しています。
・薬物療法
傷ややけどに対する薬物療法としては、外用薬の塗布や内服薬の利用があげられます。
外用薬には傷ややけどにともなう痛みを軽減したり、かゆみを抑えたりする効果があります。
内服薬には傷跡が盛り上がってしまうのを抑制したり、痛みやかゆみを抑えたりする効果があります。
また、外用薬の中にも、傷跡が盛り上がることを防ぐ作用を持つものもあります。
・圧迫療法
圧迫療法はその名の通り、患部を圧迫することによって、傷跡が盛り上がるのを防ぐ治療法です。
ただ、ある程度の大きさの傷跡ややけどの跡に対しては、それほど効果が期待できません。
・外科的療法
外科的療法は、レーザー治療では対処できないほどの大きな傷跡を、根本から切除したのち、傷跡を縫合する治療法です。
例えば、手術をおこなったものの、傷跡が目立ち過ぎてしまうような場合、再度切除手術をおこない、傷跡をキレイに縫い合わせます。
いずれにしても傷跡は残ることとなるのですが、キレイに縫合した傷跡に対して、さらにレーザー治療を施すことで最大限、傷跡を目立たなくさせることが可能となります。
まとめ
医師はその人その人にあった薬剤を選び、処方量をコントロールすることで、なるべく傷跡が目立たないように導いてくれます。
池袋サンシャイン美容外科では、最新鋭のフラクショナルレーザーを用いており、浅い傷であれば受傷前の状態に戻すことも期待できます。
傷跡の治療や、リストカットの跡の治療などに関して無料カウンセリングもおこなっておりますので、なんでもお気軽にご相談ください。