タトゥーや刺青(入れ墨)のデメリット|日本で受け入れられない理由と病院での除去
前までは、一般の若者で、タトゥー・刺青(入れ墨)を入れている人は、あまり多くはありませんでした。
しかし、近年、かっこよさやおしゃれなど、ファッション目的でタトゥー・刺青(入れ墨)を入れる人が増えてきています。
とはいえ、日本社会の中では、タトゥー・刺青(入れ墨)に対する偏見はまだまだ残っています。
ノリで入れたものの、就職や結婚など人生の転機を迎えた時に、タトゥー・刺青(入れ墨)は大きなデメリットをもたらす可能性があります。
日本で受け入れられない理由や、さまざまなリスク、除去方法について詳しくご紹介します。
目次
タトゥー・刺青(入れ墨)とは
タトゥー・刺青(入れ墨)は、専用の器具に付着させたインクで、皮膚にさまざまな図柄や模様を描く身体装飾の総称です。
従来は、タトゥー=洋柄のもの、刺青(入れ墨)=それ以外のものを意味する言葉とされていましたが、近年は厳密に区別されない傾向にあります。
多くの人がタトゥー・刺青を入れる心理とは
タトゥー・刺青(入れ墨)を入れる心理は人それぞれですが、日本では、海外のアーティストやスポーツ選手に憧れて、ファッション的な意味で入れる人が多いようです。
また、個性の表現や宗教的な意味合いで入れる人もおり、その理由は多岐に渡ります。
タトゥー・刺青(入れ墨)のデメリット・受け入れられない理由
日本ではネガティブなイメージを持たれることが多いから
前述の通り、タトゥー・刺青(入れ墨)は、日本ではまだまだネガティブなイメージを持たれることが多いのが実情です。なぜなら、タトゥー・刺青(入れ墨)を入れている人は、反社会勢力に属している人というイメージが強いからです。
実際はそうした組織と無関係の人であっても、タトゥー・刺青(入れ墨)が入っているだけで「怖い人」「関わり合いになりたくない人」と思われてしまうのが、今の日本社会だと言えます。
就職や結婚にマイナスの影響をもたらすから
タトゥー・刺青(入れ墨)は就職や結婚といった人生の転機においても、マイナスの影響をもたらします。
会社によっては、タトゥー・刺青(入れ墨)が入っている人は採用しないと、規定に明記しているところもあるほどです。
また、結婚に際してもタトゥー・刺青(入れ墨)は障壁となりかねません。
特に親世代の中にはそういったものに対する偏見を根強く持っている人も多く、タトゥー・刺青(入れ墨)が入っていることを理由に、結婚に反対されるケースも珍しくありません。
プールや温泉などに入れないから
プールや温泉など、肌をさらす公共の施設では、タトゥー・刺青(入れ墨)の入っている人を入場不可としているところも少なくありません。
理由としては、他のお客さんが不快に思うなどが挙げられます。
自分が親になった時に、子供をプールに連れていってやりたくても、タトゥー・刺青(入れ墨)が理由で入れないのはとても残念です。
MRI検査が受けられない
MRI検査とは、人工的に強い磁場を作り、それを利用して画像を得る検査方法です。CTと違って被ばくのリスクがなく、医療現場では日常的に使われています。
とても有用なMRI検査ですが、タトゥー・刺青(入れ墨)が入っていると、この検査を受けられません。
タトゥー・刺青(入れ墨)で使われるインクには磁性体や鉄の粉などが含まれていることがあり、強い磁気にさらされると火傷や変色のリスクがあるからです。
このため、タトゥー・刺青(入れ墨)を入れていることで、必要な検査を受けられないというデメリットが生じてしまいます。
献血や輸血ができない可能性も
タトゥー・刺青(入れ墨)では、インクを付着させた針を皮膚に刺し、さまざまな図柄を描いていきます。もちろん、その際には皮膚が傷つきます。
万が一、針に何らかのウィルスや細菌が付着していると、感染症のリスクが生じます。感染症には、一時的な炎症で済むものから、HIVのように重篤なものまで、さまざまな種類が存在します。
これらのリスクによって、いざという時、献血や輸血ができない可能性もゼロではありません。
タトゥー・刺青(入れ墨)による制限・リスク
感染症
前項でも述べたように、タトゥー・刺青(入れ墨)がもたらすリスクの中で、一番気をつけなければならないのが感染症です。
特に、インクを皮膚に入れる際に使う針をちゃんと殺菌消毒していなかったり、針を使いまわしていたりすると、感染症のリスクは跳ね上がります。
場合によってはC型肝炎やHIVなどの重篤な感染症にかかるリスクもあるため、注意が必要です。
アレルギーや皮膚疾患
インクの成分が体に合わないと、アレルギーや皮膚疾患を引き起こす可能性もあります。
湿疹、発熱、腫れ、赤みなどがみられた場合はアレルギーや皮膚疾患が起きている恐れがあるので、すぐに専門医を受診しましょう。
特に、赤や黄色のインク、UVタトゥーのインクは上記のようなトラブルを引き起こすリスクが高いとされています。
また、タトゥー・刺青(入れ墨)を入れた直後はなんともなくても、数年後にアレルギー症状が現れるケースもあるため油断はできません。
ガンなどの病気・死亡
可能性としてはそれほど高くはありませんが、感染症が悪化し、最悪の場合、肝炎が原因の肝臓がん、その他の重篤な病気を引き起こし、死亡するリスクもゼロではありません。
タトゥー・刺青(入れ墨)に後悔したなら
タトゥー・刺青(入れ墨)を入れる時には気持ちが盛り上がっていて、誰しも「入れたことを後悔するわけがない」と思うものです。
しかし、月日を経て自分を取り巻く状況が変わり、自身の価値観も変化してくると「どうしてあの時、タトゥー(刺青)を入れてしまったのだろう」と後悔する人は少なくありません。
就職や結婚、公共施設などで偏見の目にさらされ、願った通りに物事が進まないのはタトゥー・刺青(入れ墨)が原因だと痛感した時、はじめて「タトゥー(刺青)なんか入れなければ良かった」と思うものです。
では、一度入れてしまったタトゥー・刺青(入れ墨)は二度と消せないのでしょうか?
そのようなことはありません。除去治療を行っている病院・医療機関を受診すれば、タトゥー・刺青(入れ墨)を除去することは可能です。
池袋サンシャイン美容外科のタトゥー・刺青(入れ墨)除去治療
池袋サンシャイン美容外科では、タトゥー・刺青(入れ墨)の除去治療を行っています。
治療方法にはレーザー治療と手術治療の二種類があり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。
レーザー治療でのタトゥー・刺青(入れ墨)除去
レーザー治療では、患部に医療用レーザーを照射し、タトゥー・刺青(入れ墨)を除去していきます。1回20分程度の照射で終わり、傷跡を残さずにタトゥー・刺青(入れ墨)を薄くできます。また、広範囲に及ぶ図柄にも対応が可能です。
しかし、治療終了までには10回以上の通院が必要となり、時間がかかるのがデメリットです。また、基本的には黒色しか除去できず、カラフルなタトゥー・刺青(入れ墨)には不向きとされています。
さらに、完全には除去しきれなかったり、体質によってはケロイド(やけどのような跡)が残ってしまったりするリスクもあります。
手術治療でのタトゥー除去
手術治療では、患部をメスで切除し、タトゥー・刺青(入れ墨)を完全に除去することができます。小さいものであれば、1回30分程度の手術で治療が終了するため、すぐにタトゥー・刺青(入れ墨)を消したい人にはおすすめです。
また、メスで患部を根こそぎ除去するため、カラフルなタトゥー・刺青(入れ墨)でも消せます。
デメリットとしては、患部に手術の傷跡が残る点、皮膚を寄せて縫い合わせるため術後はツッパリ感が生じる点、広範囲に及ぶタトゥー・刺青(入れ墨)には対応できない点などが挙げられます。
いずれの方法も一長一短のため、主治医と良く相談のうえ、自分にとって最適な治療法を選ぶようにしましょう。
池袋サンシャイン美容外科では、医師が患者様に最適な方法をご提案いたします。
カウンセリングを無料で行っていますので、ぜひお問い合わせください。